朝起きたら今日も雨、傘を干す間もなく次の雨。2026年9月に入ってから、そんな日が続いています。
洗濯物が乾かない、予定が組めない、なんだか気分まで重い。そして「そういえば去年もこんなに降っていたっけ」と気になってきますよね。
2026年9月、最近雨が多いのはなぜかというと、秋雨前線が本州付近に停滞しているところへ、台風24号から変わった熱帯低気圧が暖かく湿った空気を送り込んだためです。
東京は9月1日から15日までの15日間で302.5ミリ降り、日照時間は合計18.4時間しかありませんでした。気象庁の観測データを5つの都市ぶん並べて、どこでどれだけ降ったのかを確かめています。
- 2026年9月に雨が続いている3つの理由
- 東京・名古屋・大阪・福岡・札幌の15日間の降水量と平年との差
- 豪雨が同じ場所で降り続いてしまう仕組み
- 毎日降っていないのに雨続きに感じる理由
- 関東と東海に雨が偏った理由と、九州や北海道との差
- 去年より雨が多い気がする、週末に崩れる気がすることへの答え
- 春の菜種梅雨と、秋に雨が多いといわれる理由の違い
- 東京でいちばん雨が多い月と、この先の見通し

もう1週間くらい晴れ間を見ていない気がするんですが、気のせいでしょうか?
最近雨が多いのはなぜ?2026年9月に雨が続く3つの理由

最近雨が多いのはなぜかというと、本州付近に秋雨前線が停滞しているところへ、台風から変わった熱帯低気圧が暖かく湿った空気を送り込んだからです。そこに海面水温の高さが重なり、雨のもとになる水蒸気が例年より多く供給されています。
まず、どれくらい降ったのかを数字で押さえます。気象庁の過去の気象データ検索で、9月1日から15日までの日ごとの値を5つの都市ぶん拾って合計しました。
| 観測地点 | 15日間の降水量 | 9月ひと月の平年値 | 平年値に対する割合 | 15日間の日照時間 |
|---|---|---|---|---|
| 名古屋 | 351.0ミリ | 231.6ミリ | 151.6% | 21.2時間 |
| 東京 | 302.5ミリ | 224.9ミリ | 134.5% | 18.4時間 |
| 大阪 | 153.0ミリ | 152.8ミリ | 100.1% | 42.2時間 |
| 福岡 | 59.5ミリ | 175.1ミリ | 34.0% | 37.5時間 |
| 札幌 | 30.5ミリ | 142.2ミリ | 21.4% | 74.4時間 |
15日間は9月30日間のうちのちょうど50パーセントにあたります。平年どおりのペースなら、この時点での降水量は平年値の50パーセントほどに収まるはずです。
ところが名古屋は151.6パーセント、東京は134.5パーセントまで来ています。半月で9月ひと月ぶんの雨を超えたということで、名古屋は平年ペースの3.0倍、東京は2.7倍という降り方です。
数字は気象庁の過去の気象データ検索で2026年9月9日に確認したもので、平年値は1991年から2020年までの30年平均です。ここから、なぜこれだけ降ったのかを3つに分けて見ます。
秋雨前線が本州付近に停滞しているから
秋雨前線は、夏の暖かい空気と北から入ってくる秋の冷たい空気がぶつかる境目にできる停滞前線です。性質の違う空気がせめぎ合う場所では上昇気流が起きるため、その真下に雨雲が並びます。
やっかいなのは「停滞」という名前のとおり、ほとんど動かないことです。低気圧なら半日から1日で通り過ぎますが、停滞前線は同じ場所に何日も居座ります。
2026年9月上旬は、この前線が東海から関東付近にかかり、そのあと西日本から東日本付近に横たわりました。東京と名古屋の降水量が突出したのは、まさにこの帯の下に入っていたからです。
秋雨前線は梅雨前線と姿はよく似ていますが、動く向きが逆になります。梅雨前線が北へ上がっていくのに対して、秋雨前線は夏の空気が退くにつれて南へ下がっていきます。
台風24号から変わった熱帯低気圧が湿った空気を送り込んだから
台風24号は9月1日に日本の南で発生し、沖縄付近でほとんど動かないまま、9月7日午前9時に南大東島付近で熱帯低気圧に変わりました。ただ、名前が変わっても南から水蒸気を運ぶ働きはそのまま残ります。
日本気象協会の解説によると、この熱帯低気圧は9月8日に北上して九州や四国に近づいたあと、秋雨前線に取り込まれるような形で本州付近を通過する見込みでした。8日午後からは熱帯生まれの暖かく湿った空気の流入が強まり、前線の活動がもう一度活発になっています。
東京の降水量が9月6日に96.5ミリ、7日に72.5ミリと跳ね上がったのは、この流れと重なる時間帯です。前線だけなら「しとしと」で済むところに、台風由来の水蒸気が加わると雨足がまったく別物になります。
海面水温が高く雨のもとになる水蒸気が多いから
日本近海の海面水温は長い目で見て上がり続けていて、雨のもとになる水蒸気が海から立ちのぼりやすくなっています。気象庁の集計では、日本近海の海域平均海面水温は100年あたりプラス1.36度の割合で上昇しています。
この数字は、世界全体で平均した海面水温の上昇率である100年あたりプラス0.63度の2倍を超えます。北太平洋全体の100年あたりプラス0.66度と比べても大きい値です。
2026年8月の状況を見ると、日本海では海面水温が平年よりかなり高く、オホーツク海南部や北海道南東方、本州東方でも平年より高くなっていました。詳しい推移は気象庁の日本近海の海面水温の長期変化傾向で公開されています。
海が暖かいほど、そこを通った空気は多くの水蒸気を抱えて日本へ入ってきます。同じ形の前線でも、運ばれてくる水蒸気の量が多ければ、降る雨の量は増えると考えられます。
豪雨が続く理由は?2026年9月に雨量が跳ね上がった仕組み

豪雨が続くのは、動かない前線に台風や熱帯低気圧が水蒸気を送り続けるという、雨が同じ場所で降り止まない形ができあがっているからです。前線が動かないので雨域も動かず、そこへ燃料だけが補給され続けます。
名古屋で9月8日の1日だけで219.5ミリ降ったのが、この形のわかりやすい例です。9月ひと月の平年値231.6ミリに、たった1日でほぼ並びました。
動かない前線に水蒸気が入り続けると同じ場所で降り続く
動かない前線に湿った空気が入り続けると、同じ場所で次々と雨雲が生まれては流れていく状態になります。雨雲そのものは風に流されて移動しますが、生まれる場所が固定されているため、下にいる人から見ると雨がずっと降り続けているように見えます。
この形になると、1つ1つの雨雲は普通の大きさでも、積み重なった総雨量は災害級まで届きます。数時間で200ミリを超えるような雨は、たいていこの重なり方で起きています。
台風が近づいてくるときに危ないのは、台風の中心が来る前の段階です。中心がまだ遠くにあっても、南から送り込まれる湿った空気が前線を刺激して、進路から離れた場所で大雨になります。
1時間100ミリ以上の激しい雨は40年で2倍に増えた
1時間に100ミリ以上という激しい雨の発生回数は、1976年から2022年までの統計で2.0倍に増えています。短い時間に集中して降る雨が増えている、という長い年月の傾向です。
気象庁の統計では、3時間に150ミリ以上の雨も、最初の10年間である1976年から1985年の年およそ19回から、直近の1976年以降で最も新しい10年間である2013年から2022年の年およそ34回へと1.8倍に増えました。降る日数が増えたというより、1回あたりの降り方が強くなっているという変化です。
今年に限った話ではなく数十年かけて進んできた傾向なので、「昔はこんなに降らなかった」という感覚には根拠があると考えられます。ただし、増えているのは強い雨の回数であって、年間の雨の総量が毎年増え続けているわけではありません。
線状降水帯という言葉をよく聞くようになったのはなぜか
線状降水帯という言葉をよく聞くようになったのは、その形の集中豪雨そのものが増えているからです。気象庁気象研究所の分析では、集中豪雨の頻度は45年間で約2倍になり、梅雨の時期にかぎると約4倍に迫っています。
気象庁は線状降水帯を、次々と発生した積乱雲が列をなし、数時間にわたってほぼ同じ場所を通過または停滞することでできる、長さ50〜300キロ・幅20〜50キロほどの強い雨域と定めています。前の見出しで書いた「同じ場所で降り続く形」が、いちばん極端になったものだと考えるとわかりやすいですね。
2026年も8月13日から14日にかけて千葉県で線状降水帯が発生し、気象庁はこの大雨を令和8年8月千葉豪雨と名づけました。9月の秋雨前線でも、南から湿った空気が入るたびに同じ形になる危険があります。
ただし、耳にする回数が増えた理由は発生の増加だけではありません。観測と予測の体制が強化されて、線状降水帯という名前で情報が出るようになったぶん、同じ現象でも私たちの耳に届く回数が増えています。
発生しやすいのは、湿った空気が入りやすい九州地方と、山沿いの風下側です。地形が上昇気流を助けるので、同じ雨雲でも山にぶつかる側で強くなります。

前線が居座っているところへ台風が水蒸気を運んでくる、この組み合わせが秋の大雨の正体です。
今月・今年の雨は多い?天気が悪いと最近感じるのはなぜか
今月の雨は、住んでいる場所によって「実際に多い」と「平年並み」に分かれます。天気が悪いと感じる度合いを決めているのは降水量よりも日照時間で、東京では15日間の日照が18.4時間しかありませんでした。
雨の量と日の差し方は必ずしも一致しません。同じ15日間を、今度は日照時間の側から並べ直してみます。
| 観測地点 | 15日間の日照時間 | 平年のペースなら | 平年ペースに対する割合 |
|---|---|---|---|
| 東京 | 18.4時間 | 63.4時間 | 29% |
| 名古屋 | 21.2時間 | 79.8時間 | 27% |
| 大阪 | 42.2時間 | 80.8時間 | 52% |
| 福岡 | 37.5時間 | 82.4時間 | 46% |
| 札幌 | 74.4時間 | 79.7時間 | 93% |
平年のペースは、9月ひと月の日照時間の平年値を30で割って8日ぶんにした値です。東京の29パーセントという数字が、体感の重さをそのまま表しています。
東京の日照時間は15日間で18.4時間だった
東京の日照時間は、9月1日から15日までの15日間を合計しても18.4時間でした。1日あたりに直すと1時間14分ほどで、朝の通勤時間に少し明るくなって終わり、という日が続いた計算になります。
内訳を見ると、日照が0.0時間だった日が4日、1時間未満の日が2日ありました。まとまって日が差したのは9月2日の3.1時間だけです。
降水量が多い日と日照が短い日は、必ずしもぴったり重なりません。東京の9月1日は降水量0.0ミリでしたが、日照は0.4時間しかなく、一日じゅう厚い雲に覆われていました。
毎日降っているわけではないのに雨続きに感じる理由
毎日降っているわけではないのに雨続きに感じるのは、降らなかった日も曇り空のままだったからです。東京では9月1日から3日までの3日間、降水量が0.0ミリでした。それでも晴れた記憶が残らず、体感だけが雨に寄っていきます。
実際に1ミリ以上の雨が降ったのは、15日間のうち10日でした。数のうえでは3日に1日は降っていない計算になりますが、その降らない日が「くもり」だと、体感は雨の日と変わりません。
大阪も同じで、15日間のうち0.0ミリの日が5日ありました。それでも日照は平年ペースの52パーセントで、傘を持たずに出た日にも空はどんよりしていたことになります。
今年の降水量が多いのかは月ごとの平年値と比べて考える
今年の降水量が多いかどうかは、12月末に年間の合計が出てから決まります。ただし2026年について日本気象協会は、年間を通して雨が多くなりやすい年になると事前に見ていました。
気象庁が8月25日に出した3か月予報では、エルニーニョ現象が冬にかけて続く見込みで、上空の偏西風は日本付近で平年よりやや南を流れて弱いとされています。実際に2026年9月上旬の東京と名古屋は、平年のペースを大きく上回りました。
ちなみに東京都心では2017年10月に15日連続で雨が降り、これは127年ぶりの記録でした。このときも2つの台風と秋雨前線の停滞が重なっており、今回とよく似た形です。
関東で雨が多いのはなぜ?地域によって差が出た理由
関東で雨が多いのは、秋雨前線がちょうど関東から東海の上にかかっていたためです。前線の位置から外れた九州北部や北海道は、同じ期間でも平年を下回る降り方でした。
私は、この記事を読んでいる人が住んでいる場所によって、答えが変わると思っています。関東・東海の人が「異常に降っている」と感じているのは実際に起きていることで、九州や北海道の人が「そこまででもない」と感じているのも同じくらい正しい、という状態です。
関東と東海に雨が集中したのは前線の位置による
関東と東海に雨が集中したのは、9月上旬の秋雨前線が東海から関東付近にかかっていたためです。停滞前線は帯のように細長く伸びるので、その帯の真下に入った地域だけが極端に降ります。
名古屋の351.0ミリと東京の302.5ミリに対して、少し西の大阪は153.0ミリでした。距離にすると東京と名古屋のあいだくらいしか離れていないのに、雨量は半分ほどです。
日本気象協会が9月3日に発表した1か月予報でも、関東甲信は降水量が平年より多くなる見込みとされていました。この予想はそのまま実際の降り方に表れています。
福岡や札幌は平年のペースを下回っている
福岡は15日間で59.5ミリ、札幌は30.5ミリで、どちらも平年のペースを下回りました。平年どおりなら50パーセント前後になるところ、福岡は34.0パーセント、札幌は21.4パーセントです。
日照時間で見ると差はもっとはっきりします。福岡は9月1日に10.0時間、2日に10.7時間と、しっかり晴れた日が2日続きました。
札幌にいたっては15日間の日照の合計が74.4時間あり、平年ペースの93パーセントにまで届いています。東京の29パーセント、名古屋の27パーセントと並べると、同じ半月とは思えないほど差が開きました。
最近天気が悪いのはなぜ?知恵袋でよく出る質問への答え
最近天気が悪いのはなぜかという質問は、雨の多い時期になるたびに知恵袋へ寄せられます。2026年9月にも「なぜ今年の9月は毎日雨なんですか」という質問が立っていて、そこでの答えも秋雨前線の停滞と、台風24号から変わった熱帯低気圧の湿った空気でした。
2026年4月にも同じ形の質問があり、そのときの答えは低気圧の通過が増えたことと菜種梅雨です。多くの人が引っかかっているのは「今年だけおかしいのか」という点なので、その形の疑問に2つ答えます。
去年より雨の日が増えた気がするのはなぜか
去年より雨の日が増えたと感じるのは、記憶に残るのが「予定を邪魔された日」だけだからです。晴れた日は数えませんが、旅行や運動会が雨になった日は何年たっても覚えています。
そのうえで、実際に差が出る年もあります。2026年4月の東京は、平年値133.7ミリという「もともと雨が増える月」でしたが、そこに低気圧の通過が重なって印象が強くなりました。
去年と比べたいときは、感覚ではなく気象庁の過去の気象データ検索で同じ月の降水量を並べるのが早道です。地点と年月を選ぶだけで、日ごとの降水量がそのまま出てきます。
週末になると天気が崩れる気がするのはなぜか
週末に崩れやすいという法則は、気象のうえでは存在しません。前線や低気圧は曜日を見て動いていないので、長い年月で見れば雨の日は曜日にほぼ均等に散らばります。
そう感じるのは、平日の雨は仕事と学校で消えていくのに対して、休みの日の雨は予定ごと消してしまうからだと考えられます。同じ1回の雨でも、記憶に残る重さが違うということですね。
ただし秋雨前線が居座っている時期は、平日も週末も関係なく降り続きます。この時期にかぎっては「週末だけ運が悪い」のではなく、単純に雨の期間が長いだけです。
春に雨が多いのはなぜ?秋は雨が多いといわれる理由と比べる
春に雨が多いのは、日本列島の北側にある冬の冷たい空気と、南側の春の暖かい空気がぶつかって前線ができるためです。仕組みは秋雨前線とよく似ていますが、降り方の激しさがまるで違います。
春と秋を分けているのは、台風があるかどうかと、海の暖かさです。同じ「性質の違う空気の境目」でも、そこへ入ってくる水蒸気の量が桁違いになります。
春に雨が続くのは菜種梅雨とよばれる長雨のため
春に雨が続く時期は、菜種梅雨とよばれます。3月から4月ごろ、菜の花が咲くころに重なる長雨のことで、名前のとおり梅雨に似たぐずついた天気が何日も続きます。
ただし菜種梅雨の雨は、しとしとと穏やかに降るのが特徴です。夏や秋のように一気にバケツをひっくり返す降り方にはなりません。
東京の降水量の平年値を見ると、3月が116.0ミリ、4月が133.7ミリです。冬の1月59.7ミリ、2月56.5ミリと比べると倍以上に増えているので、春に雨が多いという感覚は数字のうえでも合っています。
秋は雨が多いといわれるのは前線と台風が重なるから
秋は雨が多いといわれるのは、秋雨前線が居座る時期と、台風がいちばん多く近づく時期がぴったり重なるからです。8月から10月は台風の発生も接近もいちばん多く、そこに動かない前線が待ち構えています。
春の菜種梅雨には、この「台風」という要素がありません。前線に水蒸気を送り込む強力な相手がいないぶん、雨量は穏やかにとどまります。
秋雨前線には、初めのころほど雨量が多く、終わりに近づくにつれて弱まっていくという傾向もあります。9月の雨が10月の雨より激しくなりやすいのは、このためだと考えられます。
東京の平年値で雨の多い月を並べると10月が最多
東京でいちばん雨が多い月は10月で、降水量の平年値は234.8ミリです。梅雨のある6月の167.8ミリを大きく上回っていて、意外に思われることが多い数字です。
| 順位 | 月 | 降水量の平年値 |
|---|---|---|
| 1位 | 10月 | 234.8ミリ |
| 2位 | 9月 | 224.9ミリ |
| 3位 | 6月 | 167.8ミリ |
| 4位 | 7月 | 156.2ミリ |
| 5位 | 8月 | 154.7ミリ |
| 6位 | 5月 | 139.7ミリ |
| 7位 | 4月 | 133.7ミリ |
| 8位 | 3月 | 116.0ミリ |
| 9位 | 11月 | 96.3ミリ |
| 10位 | 1月 | 59.7ミリ |
| 11位 | 12月 | 57.9ミリ |
| 12位 | 2月 | 56.5ミリ |
1位と2位を9月と10月が占めていて、この2か月だけで年間1598.2ミリの約29パーセントを占めます。東京で暮らすかぎり、秋がいちばん雨の季節だということです。
春の3月と4月は8位と7位で、真ん中より下です。春の雨が印象に残りやすいのは、量ではなく「しとしとと何日も続く」という降り方のせいだと考えられます。
10月も雨が多いのはなぜ?この先いつまで雨が続くかの見通し
10月も雨が多いのは、秋雨前線が9月から10月にかけて南へ下りながら本州付近にかかり続けるうえ、台風シーズンもまだ終わっていないためです。東京の降水量の平年値でも10月は年間の1位になります。
そのうえで、2026年のこの先の見通しを2つの予報から確かめます。どちらも日本気象協会が発表したものです。
10月に雨が多いのは秋雨前線が南へ下りてくるから
10月に雨が多いのは、夏の空気が退くのに合わせて秋雨前線が南へ下りてきて、本州の南岸あたりに長く居座るからです。9月に東北や北陸へかかっていた帯が、時間をかけて関東・東海・近畿の上を通っていきます。
そこに、まだ発生し続けている台風が加わります。2017年10月に東京都心で15日連続の雨になったときも、2つの台風と前線の停滞が重なった結果でした。
始まりのほうは、例年8月の後半から前線が日本付近にかかりはじめます。9月から10月がいちばん影響を受ける時期で、11月に入るころには前線そのものが南へ抜けていきます。
10月の雨は9月ほど激しくならないことが多いものの、日数としては長引きます。「9月は豪雨、10月は長雨」と分けて考えると、実際の降り方に近くなります。
9月16日も雨で17日の昼前から弱まる見通し
9月16日も雨で、17日の昼前から弱まる見通しです。気象庁が9月16日11時に発表した東京地方の予報によります。日本気象協会が9月7日に発表した2週間天気で、そう見通されています。
内訳は、16日が「雨 所により 昼過ぎ から 夕方 雷を伴い 激しく 降る」、17日が「雨 昼前 から くもり」、18日が「くもり」。降水確率は16日の昼から夕方が90パーセント、夕方から夜が80パーセントで、17日の明け方50パーセント、朝から昼が20パーセント、昼以降は10パーセントまで下がります。ひと区切りつくのは17日の昼前ごろという並びです。
もう少し先まで見ると、気象庁が8月25日に発表した3か月予報では、9月から11月の降水量はほぼ平年並みです。ただし北日本と東日本の太平洋側、それに西日本は低気圧の影響を受けやすく、11月の降水量は平年並みか多い見込みとされています。
なお9月9日から17日ごろにかけては、東北から九州の広い範囲で、その時期としては10年に一度しか起きないような著しい高温になる可能性が高まるとされています。雨と残暑が同時に来るので、蒸し暑さのほうもこたえそうですね。

雨がやんでも、まだ暑いままなんですね…。
最近雨が多いのはなぜかについてよくある質問
最近雨が多いのはなぜかをめぐって、よく出てくる質問をまとめました。
2026年9月は毎日雨が降っているのですか
2026年9月は毎日雨が降っているわけではありません。東京は9月1日から3日まで3日続けて降水量0.0ミリで、13日と14日も降りませんでした。ただし4日から12日までは9日続けて雨で、15日間の日照時間の合計が18.4時間しかなかったため、体感としては雨続きになります。
最近の雨はいつまで続きますか
大雨のピークは9月10日ごろまでとみられています。日本気象協会が9月7日に出した2週間天気では、そのあとも15日以降は雨の日が多く、東北から近畿では傘が手放せない天気が続く見込みです。
今年は例年より雨が多い年なのですか
今年が例年より雨が多い年かどうかは、年単位ではまだ言い切れません。ただし2026年9月の頭に限れば、東京は15日間で302.5ミリ降り、9月ひと月の平年値224.9ミリを、半月で3割ほど超えました。平年のペースの2.7倍にあたる量です。
関東だけ雨が多いのですか
関東と東海に偏っています。9月1日から15日の降水量は名古屋351.0ミリ、東京302.5ミリに対して、福岡は59.5ミリ、札幌は30.5ミリでした。福岡と札幌は平年のペースを下回っています。
秋雨前線はいつごろまで続きますか
秋雨前線は例年10月ごろまで続きます。夏の空気が退き秋の空気が入るにつれて南へ下がっていくため、9月から10月にかけて本州付近にかかりやすくなります。東京の降水量の平年値も10月が234.8ミリで一年でいちばん多い月です。
なぜ最近ずっと雨が多いのでしょうか
ずっと雨が多いのは、動かない秋雨前線に南から湿った空気が入り続けているからです。低気圧なら1日で通り過ぎますが、停滞前線は何日も同じ場所に居座るため、雨の期間がそのまま長引きます。
2026年の梅雨は雨が多かったのですか
2026年の梅雨は、多雨になるという予想が事前に出ていました。日本気象協会が2025年12月に発表した2026年の天候予想で、梅雨入りと梅雨明けが早く、猛暑だが2025年と比べると雨が多い、晩夏から秋は長雨や台風による天候不順が起きやすいとされていたためです。
大雨が増えている理由は何ですか
大雨が増えているいちばんの理由は、空気が含む水蒸気の量が増えていることです。日本近海の海面水温は100年あたりプラス1.36度の割合で上がっていて、暖かい海の上を通った空気ほど多くの水蒸気を運びます。集中豪雨の頻度は45年間で約2倍になりました。
まとめ|最近雨が多いのはなぜかと豪雨が続く理由
最近雨が多いのは、本州付近に秋雨前線が停滞しているところへ、台風24号から変わった熱帯低気圧が暖かく湿った空気を送り込み、高い海面水温が水蒸気の量を押し上げたためです。豪雨が続くのは、動かない前線に水蒸気が入り続けて同じ場所で降り止まない形になるからでした。
東京は9月1日から15日の15日間で302.5ミリ、名古屋は351.0ミリ降り、どちらも9月ひと月の平年値を半月で超えました。一方で福岡59.5ミリ、札幌30.5ミリと、平年のペースを下回った地域もあります。
毎日降っているわけではないのに雨続きに感じるのは、東京の日照時間が15日間で18.4時間しかなかったからです。降らなかった日も曇りのままで、晴れた記憶が残らなかったということですね。
9月16日も雨で、17日の昼前から弱まる見通しです。東京では10月が一年でいちばん雨の多い月なので、傘はしばらく手放さないでおいてくださいね。

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