2026年9月26日、愛知・名古屋アジア大会の女子マラソンで銅メダルを取った矢田みくに(やだ みくに)さん。22キロ過ぎに転倒しながら立ち上がり、先頭で集団を揺さぶった走りで一気に名前が広がりました。
名前が知られるにつれて、矢田みくにさんの出身大学はどこなのかを知りたい人が増えています。中学や小学校、身長、これまでの経歴と学歴も、あわせてよく調べられているキーワードです。
所属するエディオン女子陸上競技部、日本陸上競技連盟、JOCの3つの公式プロフィールと、本人が答えてきたインタビューをもとに、現在分かっている情報をまとめました。
矢田みくにさんは大学に進学していません。最終学歴は熊本のルーテル学院高校で、卒業後すぐ実業団のデンソーに入りました。
- 出身大学が無い理由と、最終学歴のルーテル学院高校
- 出身中学の力合中学校と、小学校時代のきっかけ
- 身長159センチとデンソーからエディオンへの経歴

マラソンであれだけ強いなら、大学の陸上部で鍛えた人なのかなと思っていました。
矢田みくにの出身大学は?大学には進学していない

矢田みくにさんの出身大学はありません。2018年3月にルーテル学院高校を卒業し、その春から実業団のデンソーで走り始めています。
女子の長距離では、高校から直接実業団へ進む選手が珍しくありません。矢田みくにさんもその一人で、18歳から社会人ランナーとして競技を続けてきました。
それでも出身大学が調べられるのは、アジア大会や初マラソンの活躍ぶりから、大学駅伝の出身だと思う人が多いからだと考えられます。もう一つ、大学の名前が経歴に出てくる理由があるので、下で説明します。
最終学歴はルーテル学院高校と公式に書かれている
最終学歴はルーテル学院高等学校です。JOC(日本オリンピック委員会)のアスリートページには「在学校名/最終学歴」の欄があり、そこにルーテル学院高等学校(熊本県)と書かれています。
アジア大会の日本代表として載っているページなので、いちばん新しい公式の記載だといえます。確認したのはJOCのアスリートページです。
所属のエディオンと日本陸連のプロフィールも、出身校の欄は高校までで止まっています。大学名を書いている公式ページは1つもありません。
3つの公式プロフィールの学歴欄を並べてみた
学歴欄を3か所で見比べると、どの公式ページも高校で終わっています。身長と体重の欄があるかどうかも、2026年9月26日時点の記載であわせて並べました。
| 項目 | エディオン公式 | 日本陸連 | JOC |
|---|---|---|---|
| 出身地 | 熊本県 | 熊本県 | 欄なし |
| 学歴 | ルーテル学院高等学校 | 熊本力合中→ルーテル学院高 | 最終学歴 ルーテル学院高等学校 |
| 大学 | 記載なし | 記載なし | 記載なし |
| 所属 | 2022年入社 | エディオン | 株式会社エディオン |
| 身長 | 欄なし | 欄なし | 欄なし |
| 体重 | 欄なし | 欄なし | 欄なし |
中学校の名前まで書いているのは日本陸連だけでした。3か所とも身長と体重の欄そのものが無いので、身長の数字は取材記事の側から拾うことになります。
ボストン大学の名前が経歴に出てくる理由
経歴に出てくるボストン大学は、レースの会場の名前です。2022年2月、アメリカのボストン大学で開かれた室内の競技会で、5000メートルを15分23秒87で走り、室内のアジア記録を作りました。
このときの所属はデンソーで、ボストン大学に在籍していたわけではありません。経歴を読んだ人が「大学はボストン?」と受け取りやすい書き方になっていることも、出身大学が調べられる理由の一つだと思います。
高校生のころから実業団へ進むと決めていた
高校卒業後の進路は、高校生のうちから実業団と決めていました。2017年、高校3年生になったばかりの取材で、卒業後は実業団に入って陸上を続けたいと答えています。
同じ取材では、建築系の仕事にも興味があって勉強したい気持ちもあるけれど、まずは陸上で夢を叶えてから、とも話していました。そのときの夢はオリンピック出場です。
この時点で5000メートルの日本高校女子歴代2位の記録を持っていたので、すぐに社会人の舞台へ出る選択は自然だったと考えられます。大学を探しても答えは出ないので、学歴を確かめたいときはJOCの最終学歴の欄を見るのが一番早いです。

大学を経ずに18歳から実業団で8年走ってきた人、と覚えておくと経歴がすっと入ってきますよ。
矢田みくにの出身中学と小学校

矢田みくにさんの出身中学は熊本市立力合中学校です。出身小学校の名前は公表されていませんが、陸上を好きになったきっかけは小学校の持久走大会だと本人が話しています。
出身地は熊本県熊本市で、中学も高校も地元の熊本で過ごしました。社会人になるまで、ずっと熊本で走ってきた選手です。
中学は熊本市立力合中学校で陸上を本格的に始めた
出身中学の力合中学校で、陸上を本格的に始めました。日本陸連のプロフィールには、出身校として「熊本力合中(熊本)→ルーテル学院高(熊本)」と書かれています。
力合中学校は熊本市が運営する公立の中学校です。2017年の高校時代の取材記事にも「熊本市立力合中学校卒」と出ていて、ここは複数の出どころで一致しています。
中学時代の具体的な記録や大会成績は、公式プロフィールには載っていません。全国の舞台で名前が出始めるのは、高校に入ってからです。
小学校の学校名は公表されていない
出身小学校の名前は公表されていません。3つの公式プロフィールはどれも中学か高校から書き始めていて、小学校の欄はありません。
中学が熊本市立の力合中学校なので、小学校も同じ熊本市内だった可能性が高いと考えられます。ただし学校名を挙げた取材記事は見当たらないため、特定の名前は書きません。
小学校の名前が出てこないのは、陸上を本格的に始めたのが中学からだからだと思います。陸上選手の公式プロフィールは、競技を始めた学校から書くのがふつうです。
持久走大会で負けた悔しさが陸上好きの始まり
小学校時代のいちばんのエピソードは、持久走大会で負けることが多かったことです。悔しくて練習するうちに、陸上が好きだと気づいたと本人が話しています。
2026年1月の産経新聞の取材で語られた話です。最初から速かったわけではなく、負けた悔しさを練習で返していったところから始まっています。
アジア大会でも、転倒したあとに自分から前へ出てペースを上げました。負けん気の強さは、小学校の持久走のころから変わっていないように見えます。
矢田みくにの出身高校はルーテル学院高校
矢田みくにさんの出身高校は、熊本市の私立ルーテル学院高等学校です。2018年3月に卒業しています。
ルーテル学院高校は、熊本市中央区黒髪に本部を置く学校法人九州ルーテル学院の高校です。2025年の世界陸上の代表に決まったときは、学校法人と高校の両方のサイトで卒業生として紹介されました。
高校2年でU20世界選手権の日本代表に選ばれた
高校2年生のとき、U20世界選手権の日本代表に選ばれました。20歳未満の世界大会で、ここで初めて世界の舞台を意識し始めたと本人が振り返っています。
熊本県の高校総体では3000メートルで3連覇しました。2016年の高校総体南九州大会の3000メートルでは、大会新記録と熊本県新記録を出して優勝しています。
5000メートルで日本高校女子の歴代2位を出した
高校時代の自己ベストは、5000メートルの15分25秒87です。日本体育大学の長距離競技会で出した記録で、当時の日本高校女子の歴代2位でした。
このレースの前は足をけがしていて、出場を見送るか迷っていたそうです。ここで走らなければ中途半端なまま次に出ることになると考え、この1回に賭けて集中できたと話していました。
目標は日本選手権に出られる15分40秒を切ることで、それまでの自己ベストは15分45秒でした。一気に20秒近く縮めたことになります。
3年生で都大路に初出場し1区を走った
高校3年生の冬には、全国高校駅伝(都大路)にルーテル学院高校として初出場し、エース区間の1区を走りました。
2学年下の後輩が、当時の様子をランナーズの取材で話しています。レースの集中力がものすごく、いちばん尊敬していたところだったそうです。
ふだんは明るくパワフルでとてもおもしろい先輩で、2時間ジョグの練習もふざけ合いながら走っていたといいます。「頑張ろう」より「楽しもう」の人だった、というのが後輩の言葉でした。
矢田みくにの身長は159センチ
矢田みくにさんの身長は159センチです。高校時代の2017年の取材記事に身長159センチと書かれていて、2026年1月のサンケイスポーツの選手紹介でも1メートル59と紹介されています。
高校生のときから同じ数字が使われているので、身長はこの159センチで定まっていると考えてよさそうです。
体重はどの公式プロフィールにも載っていない
体重は公式のプロフィールに載っていません。上の表のとおり、エディオン・日本陸連・JOCの3か所とも、身長と体重の欄そのものが置かれていません。
長距離の選手は体重が調子に直結するので、時期によって変わる数字でもあります。どこかで体重の数字を見かけたら、いつの、どこが出したものかを確かめてから受け取るのがおすすめです。
159センチは女子マラソンではふつうの高さ
159センチは、日本の女子マラソンではふつうの高さです。女子の長距離では150センチ台の選手が多く、小柄だから不利という見方はあまりされません。
アジア大会の女子マラソンでは、17キロ過ぎと27キロ過ぎの2回、自分から前へ出て集団をばらけさせました。体の大きさより、仕掛ける気持ちの強さが目立つ選手です。
矢田みくにの経歴と学歴を年表で見る
矢田みくにさんの経歴は、熊本の中学・高校からデンソー、エディオンへと続く実業団ひとすじの道です。学歴と経歴を1本の年表にすると、次のようになります。
| 時期 | できごと | 学校・チーム |
|---|---|---|
| 1999年10月29日 | 熊本県熊本市で生まれる | ー |
| 小学生 | 持久走大会の悔しさから陸上が好きになる | 学校名は非公表 |
| 中学生 | 陸上を本格的に始める | 熊本市立力合中学校 |
| 高校2年 | U20世界選手権の日本代表に選ばれる | ルーテル学院高校 |
| 2017年 | 5000メートルで高校女子歴代2位の15分25秒87 | ルーテル学院高校 |
| 高校3年の冬 | 全国高校駅伝に初出場し1区を走る | ルーテル学院高校 |
| 2018年 | 高校を卒業してデンソーに入社、アジアジュニア選手権5000メートルで優勝 | デンソー |
| 2022年2月 | 室内5000メートルで室内アジア記録15分23秒87 | デンソー |
| 2022年9月1日 | エディオンへ移る | エディオン |
| 2025年5月 | アジア選手権10000メートルで銅メダル | エディオン |
| 2025年9月 | 東京世界陸上の10000メートルに出場し20位 | エディオン |
| 2026年1月25日 | 大阪国際女子マラソンで初マラソン日本最高の2時間19分57秒 | エディオン |
| 2026年9月26日 | アジア大会女子マラソンで銅メダル | エディオン |
高校を出てから8年半、ずっと実業団の選手として走ってきたことが分かります。トラックの5000メートルと10000メートルで力をつけ、26歳でマラソンへ広げた流れです。
学歴の一覧
学歴は、熊本市内の小学校、熊本市立力合中学校、ルーテル学院高校の3つで、大学には進んでいません。
- 小学校:熊本市内とみられる(学校名は非公表)
- 中学校:熊本市立力合中学校
- 高校:ルーテル学院高等学校(2018年3月卒業)
- 大学:進学していない
デンソー時代にアジアの頂点と室内アジア記録
デンソー時代の実績は、アジアジュニア選手権の優勝と室内アジア記録です。入社した2018年に、アジアジュニア選手権の5000メートルを16分31秒65で制しました。
2022年2月にはボストン大学の室内競技会で、5000メートルの室内アジア記録を出しています。デンソーでは高校卒業から約4年間走り、2022年5月31日付で退社しました。
初マラソンで日本最高記録を出した
初マラソンは、2026年1月25日の大阪国際女子マラソンで2時間19分57秒の初マラソン日本最高でした。4位で、日本人ではトップです。
それまでの初マラソン日本最高は、2017年の名古屋ウィメンズマラソンで出た2時間21分36秒でした。1分39秒も更新したことになります。
この走りで、2028年ロサンゼルス五輪の代表を決めるMGC(マラソングランドチャンピオンシップ)への出場権もつかみました。マラソンを始めたのは、チームの先輩の細田あいさんの走りにあこがれたからだと話しています。
矢田みくにの所属はエディオン女子陸上競技部
矢田みくにさんの所属は、エディオン女子陸上競技部です。家電量販店のエディオンの実業団チームで、長距離ブロックのキャプテンを務めています。
エディオン女子陸上競技部の選手紹介には、出身地は熊本県、出身校はルーテル学院高等学校、入社年は2022年と書かれています。
2022年にデンソーからエディオンへ移籍した
エディオンへの移籍は2022年9月1日付です。同じ年の5月31日付でデンソーを退社し、3か月後にエディオンの一員になりました。
移籍の理由について、本人が詳しく語った記事は出ていません。ただエディオンに移ってから、10000メートルの世界陸上代表、初マラソン日本最高、アジア大会の銅メダルと、大きな結果が続いています。
長距離ブロックのキャプテンとしてクイーンズ駅伝を制した
エディオンでは長距離ブロックのキャプテンを任されています。2025年11月のクイーンズ駅伝(全日本実業団対抗女子駅伝)では、チームが初優勝し、矢田みくにさんは3区を走りました。
公式の選手紹介に寄せたメッセージでは、今年はまた変わった立場での駅伝になるけれど、仲間を大切に自分たちらしく取り組みたいと書いています。マラソンに再挑戦したいという言葉も、同じメッセージの中にありました。
矢田みくにの現在はアジア大会の銅メダリスト
矢田みくにさんの現在は、2026年アジア大会女子マラソンの銅メダリストです。9月26日の愛知・名古屋アジア大会で、2時間27分56秒の3位に入りました。
日本の女子がこの種目でメダルを取るのは、2018年ジャカルタ大会の銀メダル以来、2大会ぶりです。一緒に走った佐藤早也伽さんは4位でした。
転倒から立ち上がって先頭で仕掛けた
アジア大会のレースは、22キロ過ぎの転倒を乗り越えての銅メダルでした。前を走っていた選手が転び、巻き込まれる形で倒れましたが、すぐに立ち上がって集団に戻っています。
27キロ過ぎには再び先頭に立ってペースを上げ、35キロ過ぎには優勝争いの3人に残りました。37キロ過ぎに抜け出した選手にはついていけず、金メダルには届いていません。
レース後は、金メダルを目指していたので少し悔しいと話しつつ、積極的に自分らしく走れたので展開には悔いがないと答えています。オリンピックへの第一歩と思って挑んだ、という言葉もありました。
次の目標はロサンゼルス五輪
これからの目標は2028年のロサンゼルス五輪です。初マラソンの前から、トラックとマラソンの二刀流選手になってロサンゼルス五輪に出る、と話していました。
代表を決めるMGCは2027年秋に開かれる予定で、出場権はすでに持っています。高校3年生のときに語っていたオリンピックの夢に、あと一歩のところまで来ています。
矢田みくにがかわいいと言われる理由
矢田みくにさんがかわいいと言われるのは、レース中の笑顔と、明るくて親しみやすい人柄が伝わってくるからだと考えられます。アジア大会でも、3位でゴールしたあと日の丸を背に笑顔を見せていました。
顔立ちの話だけでなく、インタビューで出てくる言葉や趣味の話が、かわいいと言われる理由の多くを占めています。
セールスポイントは明るいところ
エディオンの選手紹介で、自分のセールスポイントに挙げているのは明るいところです。好きな言葉には「おかげさま」を挙げています。
愛称は「やだちゃん」です。高校の後輩が話していた、いつも笑顔で練習していた先輩の姿とも重なります。
かまいたちのYouTubeとカフェ巡りが好き
好きなものは、お笑い芸人かまいたちのYouTubeを見ることとカフェ巡りです。エディオンの公式プロフィールに、本人の回答としてそう書かれています。
高校時代には、レース中にきついときの合図として、友達に「ピザー!」と声をかけてもらったこともありました。翌日に東京散策とピザの約束をしていて、それを楽しみに走り切ったそうです。
高校3年生では、家で靴を並べる、お風呂を掃除するといった一日一善を続けていたとも話していました。走りの強さとは違う、こうした素顔がかわいいと言われる理由だと思います。

ピザの話、かわいいですね。勝負強さとのギャップがすてきです。
矢田みくにについてよくある質問
矢田みくにの両親はどんな人ですか
矢田みくにさんの両親は、名前も職業も公表されていません。所属チームや日本陸連のプロフィールにも家族の欄は無く、本人が取材で両親を詳しく語った記事も出ていません。
矢田みくにの体重は何キロですか
矢田みくにさんの体重は、エディオン・日本陸連・JOCの公式プロフィールのどれにも載っていません。身長は高校時代から159センチと紹介されています。
矢田みくには結婚していますか
矢田みくにさんの結婚の発表は出ていません。所属のエディオン女子陸上競技部からも、本人からも、交際や結婚にふれた発表はありません。
矢田みくには何者ですか
矢田みくにさんは、エディオン女子陸上競技部に所属する長距離とマラソンの選手です。初マラソン日本最高記録の2時間19分57秒を持ち、2026年のアジア大会女子マラソンで銅メダルを取りました。
矢田みくにのデンソー時代は何年ですか
矢田みくにさんのデンソー時代は、高校を卒業した2018年から2022年5月までの約4年間です。同じ年の9月1日にエディオンへ移りました。
まとめ:矢田みくにの出身大学と学歴
矢田みくにさんの出身大学と、中学・小学校、身長、経歴で分かっていることです。
- 大学には進学していない
- 最終学歴はルーテル学院高校
- 中学は熊本市立力合中学校
- 小学校の学校名は非公表
- 身長は159センチ
- デンソーを経てエディオン所属
- アジア大会女子マラソンで銅メダル
大学を経ずに18歳から実業団で力をつけてきた選手です。次は2027年秋のMGCとロサンゼルス五輪での走りが楽しみですね。

コメント